2015年1月25日日曜日

20年

年明け、久しぶりに高校の部活動の仲間たちと会った。
20年前、阪神淡路の震災で亡くなった友人を偲ぶ会で。

亡くなった彼は、バスケ部のチームメートでもあり、音楽や映画、小説についていろいろ情報交換をしたり、旅行に行ったり、隠れて酒を飲んだり、服を買いに行ったり、恋愛の話をしたり、とにかく一番いろんなことを一緒にしたやつだった。
大学卒業間近で、もう大手のマスコミに就職が決まってたのに …。彼のプランではジャーナリストでいろんな賞をとって、その後小説家に転身して大成するはずだった。
当時1年前に卒業するも定職につかず不安定だった自分は、そんなことを目をキラキラさせて語る彼をとても眩しく感じていた。
そんな友人の輝きが一瞬にして失われた。
自分は、彼の死をあまり現実的に受け止めれなかった。

それから月日が経ち、仲が良かったクラブの仲間たちともあまり会うことがなくなり、高校時代がときおり夢の中で現れる青春時代の一瞬のようになり、、、
20代そこそこであの世にいった彼と自分の年齢の差が開くにつれ
生きてればこんな風になってたかなとか、今の時代のこんな事どう思うかなとか思い出すことが多くなった。
特に震災のあったこの時期。

自分はあいつにいい土産話ができるような日々を過ごしているか。
ありがたく過ごしているか、あいつの分までやりきっているか。
毎日を大切に生きねば。
久しぶりに見た20代の彼の遺影の前で誓った。