2017年9月27日水曜日

7月頃から少し体調が良くないとききながらも、8月の信州では一緒に過ごしました。
9/1(金)に電話で話したのが最後で、もちろんその時は本人はこんなことになるとは思っておらず、息子の誕生日プレゼントは何が良いかと孫の喜ぶ顔を見るのを楽しみにしていました。
9/5(火)の未明に自宅で倒れ、病院に搬送されどんどん病状が悪化し9/8(金)の夕方、息をひきとりました。
80歳の誕生日まであと10日でした。

中学校に入ったころから父は単身赴任でほとんど家にいなくて、最初はそれが寂しく思う頃もあったけど、逆に居ない方がいいのにと思うようになり、会えば口論ばかりしていたように思う。
大学を出て就職もせずにふらふらしてる時もよく口論になって、自分のやりたいことができないのをどこかで父の存在のせいにしていた。
そんな父が定年を前に登山にめざめ、日本の百名山をすべて登ると言いだし、タバコを止め、トレーニングを始めたこともどこか冷ややかに見ていた。

実家を出て一人で暮らし、自分の稼ぎで生活するようになり、父も少しずつ自分を認めてくれるようになり自分も父の考え方を少しずつ理解できるようになった。
そして、それまで全く興味のなかった登山に連れ出してくれて山や自然の美しさ、厳しさ、仕事や生活に対する考え方など、いろんなことを教えてもらった。
70を過ぎた父と毎年登山やスキーをするのが楽しみだった。幼い息子や娘と触れ合う父を見るのが楽しみだった。
すこし持病が悪くなってきていたけど、あと数年はそんな時間を過ごせると思っていた。

亡くなって20日ほど、実感がないかもしれませんが親というのはほんとに大きな存在だなぁと改めて深く感じる日々です。
自分のルーツであり目標であり、拠り所であったんだなぁと。

自分も子供や親しい人にとって少しでもそんな存在にならねばと最後に父が教えてくれた気がします。